低価格ノートPC市場に国内メーカーが参入する背景

5万円前後の価格ながら、外出先でネットやメールができたりと魅力的な低価格ミニノートPC(以下ミニノート)。そろそろ僕もモバイラーの仲間入りかと購入を考えていたところ、富士通、東芝などの国内メーカーがミニノート市場に参入を表明。そういえば今まで国内メーカーのミニノートは存在しなかったはず。なぜ、参入することに?

「そもそも、PC業界には発展途上国でも購入できる安いPCを開発するという動きがありました。そんな流れの中、台湾のアスーステック社の低価格ノートPC『Eee PC』が注目され、それをアメリカで売り出したところ爆発的に売れたんです」(テクニカルライター・古田雄介さん)

そんなに売れるなら、国内のメーカーもすぐ追随すればよかったのに。

「国内メーカーがミニノートを作ってしまったら、各社が過当競争を始め、安く安くとなれば利益が下がってくる。そういう懸念があって自粛していたようです」(古田さん)

その後、『Eee PC』は2008年1月に日本でも発売され、爆発的なヒットを記録。なんと、3日で1万台も売れたというのだ。ちなみに、同月の国内メーカーすべてのノートPCの売り上げ台数は約8万台。国内メーカーは俄然、ミニノート市場に注目するようになったという。

「ここまで売れると、国内メーカーの高額ノートPCのシェアと海外メーカーのミニノートのシェアが競合していない現実が見えてきたんです。ノートにしろデスクトップにしろ、自分が使っているPCは1台だけで、外出先でのメールやネットは携帯で済ましていた人たちが、5万円なら…と考える値段ですね。つまり、『ネットやメールを外で見るため2台目、3台目を買う人』という市場ができた。これは無視できないということになって、腰を上げたというのが実情です」(同・古田さん)

一方、販売店側は国内メーカーのミニノートPC市場参入に対してどのように考えているのだろう?

「国内メーカーの製品は、高いブランドイメージとサポートの手厚さによる“信頼性”があります。我々も『日本製のミニノートPCが発売されます、気軽にどうですか?』と案内できるので、よりユーザーが増えると思います」(ビックカメラパソコン館池袋本店PC本体コーナー・野口大輔さん)

サポートだけでなく、デザインやキーボードの打ちやすさなど、様々な面できめ細かな製品を開発してきた国内メーカー。その技術やメソッドをミニノートPC市場でも生かすことができれば、先行する海外メーカーとのシェア争いにおいて互角以上の戦いを展開できるのかもしれない。


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